用語集


⚫️新NISA
2024年から始まったそれまでのNISAをパワーアップした非課税制度。株式を長期に渡って持ち続けていると、知らない間にとんでもない額の含み益(買った値段より増えた分)が溜まっていってしまいます。売らない限り税金はかかりませんが、売ると売った分の株の利益に対して20%の税金がかかります。たとえば利益が100万円出たなら20万円もの税金を取られてしまいます。でももしその100万円の利益が新NISAの枠内の投資による利益なら、な、なんと!20万円が取られずに済むのです!

⚫️NISA積立枠
毎月最大10万円積み立てられる。年間120万円の非課税枠。

⚫️NISA成長投資枠
年間240万円まで。一括投資でも毎月積立投資でも可能。

⚫️イデコ
自分年金みたいな感じで、非課税の範囲は、各個人の立場によって毎月1万2千円(公務員)〜6万8千円(自営業)までと幅がある。運用方法は自分で指定できるが、原則60歳以降しかお金は使えない。59歳で死んだらどうなるんやろ?

⚫️資産運用
自分が働いて稼ぐのではなく、お金に働かせて稼がせること。

⚫️株(かぶ)
『株式(かぶしき)』とも呼ばれます。難しい説明は抜きにして『株とはその会社の所有権そのものである』という程度の認識で(とりあえず)大丈夫です。野菜のカブは甘くて美味しいです。

⚫️株価
その会社の1株の値段のこと。株式市場が開いている時間は活発な取引により時事刻々と変化し続けます。株価の急激な下落には、睡眠薬の逆の効果があることが広く知られています。

⚫️S&P500
アメリカを代表する株式指数のひとつ。全米のトップ約500社の株式によって構成されている。これに投資することは、ほとんどアメリカ経済そのものに投資するのと同じ効果があります。ちなみにS&Pとはスタンダーズ・アンド・プアーズのことで、直訳すると標準の人と貧乏な人という意味です。(ウソです 人名です)

⚫️株価指数( = インデックス)
カンタンに言うと、株式市場にある全ての株の全体平均を表すみたいなもの。正確には『時価総額加重平均』(じかそうがくかじゅうへいきん)と言ってそれぞれの会社の時価総額に応じた重みをそれぞれの株ごとに設定しているのですが、まあ難しいことは抜きにして、一応、『株式市場全体をなーんとなく代表してる株価やねんな』と言う程度の認識を持っていただければ充分です。インデックスとも言いますが、もちろん本の索引のことではありません。

⚫️時価総額
株式時価総額とも呼ばれます。株価 × 発行済み株式数 で表されます。その会社まるごと全体の価値を表現しています。たとえばアップルの時価総額は現在(2025年2月時点)約3.7兆ドル。日本円で約552兆円。アップルたった1社分だけで日本政府の莫大な(天文学的とも称される)借金の(軽ーく)2分の1が返せちゃいますねー笑。アメリカにはこんな会社がゴロゴロとそれこそ無数に存在しています。つくづく凄い国ですね!

⚫️発行済み株式数
その会社が事業を起こすにあたり、お金をつのるために株というものを発行して株式市場で売ります。売れば会社にお金が入ります。(しかもローンと違いこのお金は返す必要がない)その時に発行した株の数。ざっくりとはこんな感じです。正確にはその後も『増資』というカタチで株式発行による資金調達はあるものなので、それらも全部含めて、今までに発行した株ぜーんぶの合計の数のことです。

⚫️年率(ねんりつ)
1年間に増える比率です。たとえば100万円が1年で120万円になったら、年率 +20%です。

⚫️ファイナンシャル・インデペンデンス
経済的独立。働かなくても自分が持っている金融資産からの収入だけで自分の生活費が完全にまかなえてしまえる状態のことを言います。

⚫️ファイア
そもそも『火』を表す英単語ですが、そのつづり FIRE の一文字一文字に言葉を対応させて、ファイナンシャル・インデペンデンス・リタイア・アーリー のことを表現した言葉です。つまり、経済的に独立して早く(若くして)引退して自由になる、というアメリカで起こったムーブメントです。

⚫️サイド・ファイア
ファイアと違い完全に生活費を資産所得だけでカバーするのではなく、働いて勤労所得も得つつ、生活費の一部を資産所得によりカバーすること。このサイド・ファイアは、ほとんど全ての人が実現可能だと思います。

⚫️ムーブメント
世の中にある動き、流れのこと。

⚫️ミリオネア
ワン・ミリオン・ダラー つまり米ドルで百万ドル以上の金融資産を持つ人。日本円では約1億1千4百万円以上の金融資産を持つ人ということになります。

⚫️金融資産
現金、預金、債権、株、ETF、投資信託などのこと。
土地や建物や車などは実物資産と言い、金融資産には含みません。

⚫️投資信託
個別株ではなく、たくさんの株を集めてひとつにまとめたもの。

⚫️個別株
それぞれ単体の株のこと。たとえばアップル株とかのことです。投資信託やETFがたくさんの株の集まりであるのに対して、反対言葉的な言葉。

⚫️ETF
株式市場で買ったり売ったりできるようにした投資信託。

⚫️保有期間
株やETFや投資信託を(売らずに)持ち続ける期間。保有期間は長ければ長いほど良く、究極的には永久であることが一番望ましい。

⚫️暴落
株価の急激かつ大幅な下落のこと。明確な定義は知りませんがおおむねマイナス30%を越えて落ちると暴落と呼んでいいと思います。マイナス50%を下回ると(私的には)大暴落と呼んでいいと思います。
ちなみに30%未満の下落は『調整』と呼びます。

⚫️調整
株価のちょっとした下落のこと。マイナス30%に届かない下落は全部『調整』と呼びます。調整でいちいち騒いだり、いちいち損切りしてるようでは株式投資なんかやってられないし全く儲かりません。

⚫️損切り
株価が下落した時に、これ以上損失を拡大させないために持株を売り払うこと。これは株の短中期売買には必須の手法ですが、インデックスに投資している人には全く無用の概念です。にも関わらず少しの下落でうろたえて損切りする人は全く儲けることが出来ず、どんどん投資資金を減らし続けます。そのようなチキンな人々を『損切り貧乏』と呼びます。

⚫️パフォーマンス
成績のこと。たとえば100万円投資したのが1年後120万円になっていたら、パフォーマンスはプラス20%ということになります。ディズニーランドのスタッフたちのダンスもパフォーマンスと言いますが、それとは意味が少し違います。

⚫️長期投資家
皆さんが目指すべき目標です。株式を長期あるいは超長期で保有する投資家のこと。投資の神様ウオーレン・バフェットは言いました。「株を買うときは最低でも10年間持ち続ける覚悟ができてから買うべきだ。そうでないのならたとえ3分間でも持ってはいけない」

(文: UEDA / 挿絵: KATO )

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