投資の基本戦略


私が推奨する米国株市場平均(S&P500等のインデックス)への投資の本質とは、米国企業全体の成長に賭ける投資であると言えます。とりわけ若い人にはそのアセットアロケーション(資産配分)を徹底的に極限まで100%近く高めることを私は推奨しています。株式100%に耐えうるメンタルやマインドを身につけるために、あなたにはお金と投資の哲学が必要なのです。

さて、私たちが投資をする場合は当たり前ですが「儲かる」ことを期待して投資するわけです。あなたもきっとそうですよね。

米国株市場平均は過去220年間で、実質価値で平均年率6.9%(35年ごとに10倍)、名目価値(つまり金額そのもの)で平均年率8.3%(29年ごとに10倍)のペースで増え続けてきました。米国株市場平均への長期投資とは、まさにこれを取りに行く投資です。

米国株市場平均は、過去220年以上に渡って以上のような勢いで増え続けてきたわけです。そして、これから未来に向けてもこの勢いが続くことを期待して投資するわけです。

しかしながら、短期目線になればなるほどその値動きは市場の「ゆらぎ」のためにデタラメになります。まともに投資哲学を持たない人、修行が足りずメンタルもマインドも不完全な人、これら要するに未熟な投資家達は、この市場の「ゆらぎ」に幻惑され、愚かにも資金を市場から出入りさせてしまいます。つまり売ったり買ったり、買ったり売ったりしちゃうわけです。

成功する( = 儲かる)インデックス長期投資家は買いっぱなしです。投資期間は、(なんと驚きの)無限大。そもそも出口戦略という発想がありません。大暴落から逃げるという発想もありません。

若い時はひたすら投資規模の拡大に集中する。そしてついに投資規模がある臨界点を越えたあとは、人生の中で生活やお楽しみやその他の目的でお金を使う必要が生じた時に、そのつど使う分だけ株を売って現金化してお金を使う。そういう発想です。

この結果、資産全体の投資期間はとんでもなく長期化します。結果的に複利が強烈に働き、資産全体が限りなく指数関数的に膨張し続ける。ひとりの人間の寿命という限界すら超えて永久に。これが私が推奨する米国株長期投資(Long-term investment)あるいは超長期投資(Super-Long-term investment)の基本戦略です。

(文: UEDA /挿絵:KATO )

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