⚫️例え話1:『AさんとBさんだけが住む地球』
①今、地球上に人間はAさんとBさんの2人だけしかいないとします。そしてAさんだけが1万円札を1枚だけ持っていたとします。この時の地球上に存在する富の総合計は1万円です。
②Bさんは、Aさんが持っている1万円札を「欲しい!」と思いました。そこで前々からAさんが欲しがっていたお家を(自然に存在する様々な素材を使って一生懸命に)作りました。手作りだけど見事なお家ができました。Aさんは大喜びでそのお家をBさんから1万円で買いました。
この時の地球上に存在する富は、Bさんが持つ1万円札と、Aさんが持つ時価1万円相当のお家で総合計2万円です。
③Aさんは、今度はBさんが持っている1万円札をまた手元に持ちたい!と思いました。そこでBさんのために手作りのお家を作りました。Bさんは喜んでそのお家を1万円で買いました。
この時の地球上に存在する富は、Aさんが持つ時価1万円相当のお家と1万円札、Bさんが持つ時価1万円相当のお家で、総合計は3万円です。
④このように、1万円札がAさんとBさんとの間を行ったり来たりするたびに、AさんもBさんも所有する価値ある財物が増えていき、つまり豊かになります。そして地球上に存在する富の総合計もまた増え続けていきます。
⑤やがて、1万円札が1枚だけしか無いのは何かと不便なので、AさんとBさんは話し合って、自分達が所有する財産を担保にしてもっと沢山の1万円札を発行することにしました。おしまい。
以上の例え話、いかがでしたでしょうか?
人々が「お金が欲しい」と思って努力して(= 働いて)お金を手に入れようとすればするほど、富は限りなく増えていくし、それにともなってお金(お札)を発行し続けないと不便が起こるので各国の中央銀行(日本の場合は日銀)はお金(お札)を刷って市場に供給し続けるのです。人類が存在し続ける限り、そして人々が「お金を儲けたい!」と頑張る限り、お金も富も限りなく増え続けるという原理をご理解いただけたでしょうか?
(文: UEDA / 挿絵:αβγ)
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