今回は結構重要なお話です。年収を上げることに成功した人が陥りやすい罠とはいったい何でしょうか? それはズバリ「生活水準を上げる」です。いくら年収アップしても、その都度いちいち生活水準を上げちゃってたら、今後さらにいくら年収を上げ続けても、永久にきりがありません。永遠に資産が築けません。こんなことをしていたら、死ぬまでラットレース(生活のために働き続けざるを得ない状態)確定です。
すでにお金持ちの人には釈迦に説法ですが、お金持ちを目指すに当たって最も重要なことは「いくら稼ぐか」以上に「いくら残せるか」です。仕事が上手くいき、お金を思い切り稼げても、使ってしまえば元の木阿弥です。お金はどんなにあっても使えば無くなります。だから、めっちゃ稼いでいるにも関わらずほとんどお金を使わない!という禁欲的局面が(そのような期間が)お金持ちになるべき運命の人には絶対に必要なのです!凄く稼いでる + ほとんどお金を使わない。この禁欲生活を人生の一時期に徹底して実行できない人がお金持ちになれる可能性は(ごく少数の天才は別にして)ゼロです!ぜひ肝に銘じてください。
あるお金持ちによると、「より多く稼ぐこと」と「お金を徹底して使わないこと」この両者の重要性の度合いは、1:9である!と主張される方すらいらっしゃいます。
1万円多く稼ぐことと1万円節約することは、結果としては同じでどちらもプラス1万円です。しかし難易度は1万円節約することのほうが遥かに低く簡単です。お金持ちになることに成功した人は、みんなこの事実を人生のある時期に気づいています。(でないとお金持ちになれていない)
私は若い頃に実感したことがあります。当時は資金が乏しかったので、投資でたった1万円稼ぐだけでも一苦労でした。これを受けて、
「投資で1万円稼ぐよりも、節約して1万円残すほうが百倍簡単でしかもリスクも取らなくていいから確実やな!」
と、私は気づきました。最終的にお金持ちになれた人全員が等しくどこかで気づくこの事実に、あなたも少しでも早く気づきましょう!
あと、年収が上がった時に生活水準を上げてしまうと、ただ単にラットレースから脱出できないだけでなく、むしろ年収が上がらなかった人よりも将来貧乏に転落する可能性が高まります。なぜなら人は「一度上げてしまった生活水準をなかなか下げられない(事実上貧乏に転落するまで不可能)」というとんでもなく厄介な特性があるからです。おそらくこの特性は人間の遺伝子レベルの特性なので、本当に恐ろしいです。
事業に成功した社長が没落するのは完全にこのパターンです。事業の業績とは山あり谷あり。上手くいかない時期もある。なのに上手くいってる時に生活水準を上げてしまった社長は、事業が上手く行かなくなった時に生活水準を下げられずに自分の資産を喰い潰して破産、というのが太古の昔から繰り返されてきたお決まりのパターンです。
年収が上がった皆様、本当におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。
その幸運を必ず未来の繁栄につなげてください。未来の没落につなげないでください。年収が上がった時は油断の時でもあります。お金は使えば無くなります。今はまだ、使わずに貯蓄して投資規模を拡大する事に集中すべき時です!そうすればいつか永遠の豊かさに到達できます。この事をくれぐれも肝に銘じてください。
(文: UEDA / 挿絵:αβγ)
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