第18回 20歳の人へ 29歳までに1千万円を目指そう!


社会人1年目からスタートダッシュしよう!

今年成人式を迎えられた20歳の人に絶対にお勧めする人生戦略、それは29歳までの10年間でご自分の貯蓄額1千万円を達成することです。もちろん収入にもよるわけですが、大抵の方には実現可能性があります。ありすぎるほどあります。これはもう完全にご自身の決心しだいであり、それ以外の何ものでもありません。

もし投資を一切行わずに貯金のみで実現する場合は、年間100万円貯めれば100%実現します。年間100万円貯めるには、たとえば毎月5万円ずつ給料天引き貯金をする。プラスたとえば賞与が年2回あるのであれば賞与のたびに20万円貯金する。これで100%実現します。計算式は次の通りです。

5万円 × 12ヶ月 + 20万円 × 2回 = 100万円

さて、貯金のみで1千万円を29歳時点で達成した場合、あなたが獲得できるものは次の二つです。

① 1千万円の現金(重要度★)

② 1千万円貯められた自分自身(重要度★★★)

一つひとつ説明します。

まず①は当たり前ですね!1千万円の現金。もちろんこれは重要な成果です。このために10年間頑張ってきたのですから。

しかしその1千万円の現金以上にもっと重要な宝物を、あなたは10年後に獲得します。それこそが、② 1千万円貯められた自分自身です。もし仮に10年間貯金を全くせず貯金額ゼロで29歳になり、たまたま宝くじに当たって1千万円の現金を手に入れた人を想像してみましょう。あなたとその人は 1千万円持っているという物理的状況は同じです。でもあなたとその人とは全く違います。その人はほぼ間違いなくその1千万円を使い潰して失うでしょう。なぜならその人は『1千万円を築き上げられた自分自身』をまだ手に入れられていない人だからです。

自分の力だけで1千万円築き上げられた人と、棚ぼたでたまたま1千万円手に入れられた人とでは、まさに天と地ほどの違いがあります。人間としての中身が違うのです。別の言い方をするとお金の器(うつわ)のサイズが違うのです。1千万円築き上げられた人は、その時点でお金の器のサイズが(私の感覚的に)ざっくり3千万円以上には膨らんでいるはずです。だからまだまだ資産は増え続けます。しかし10年間貯金ゼロの人のお金の器のサイズは、たぶんまだ100万円にすら達していないはずです。だからこの人の1千万円は瞬く間に減り続け、その人のちっちゃいお金の器のサイズ( = 100万円未満)にまで速やかに減ってしまうことでしょう。

積立投資はお金持ちへの高速エレベーター

さて、積立貯金ではなく、積立投資(S&P500など)で1千万円分の資産を築いた場合、様相はまた完全に一変します。この人は先のに加えて、さらに次のようなご褒美と重要な資質とを手に入れます。それは、

③ 1千万円分の株式ポジションがもたらす運用益(重要度★★★★★)

④ 1千万円分の株式ポジションを持つことができる自分自身(重要度★★★★★★★)

毎年100万円を(たとえばS&P500で)積立投資できたなら、長期的平均利回りで計算すると7年半ほどで1千万円達成となります。現実にはブレがあるので早ければ6年、どんなに遅くても9年くらいで達成するでしょう。最終期限の29歳時点では、長期的平均で考えると(1千万円どころか)1500万円前後にすら達している可能性が充分あります。しかも1500万円の株式ポジションがもたらす年間の資産増額( = 運用益)は、長期的平均(8.3%)で計算すると124万5千円に達します!1年間でですよ!もう積立投資を中止しても良いレベルかもしれません!(もっとも私は続行をお勧めします)

さらに重要な事は、1千万円分の株式ポジションを持てるだけの賢明さ度胸も手に入れられているということです。株式特有の激しい価格変動にもとっくに慣れてへっちゃらになっている。つまり1千万円投資家としての器(うつわ)も自然に獲得できているというわけです。ここまで来れば、あなたが将来ラットレースを脱出できるのは、もはや時間の問題です。積立貯金がお金持ちへの階段だとすれば、積立投資はお金持ちへの高速エレベーターです。

だからこそ、ぜひ29歳までに必ず1千万円オーバーを、それも積立貯金ではなく積立投資で目指してください!先にも申しあげたとおり、貯金ではなく投資でなら(29歳ではなく)26歳くらいで1千万円に到達する可能性が充分あり得ます。(私はその実例を身近に知っています)

覚悟ある積立投資はあなたの未来を確実に変える

毎月5万円も積み立てたら、日常の生活はあるいは少し貧乏生活( = 節約生活)しないといけないかも知れませんね。つまりそれなりに覚悟が必要です。でもよく考えてみてください。年を取ってからの貧乏生活は侘しく寂しく悲しく、場合によっては悲惨ですらあります。(→※注1)しかし若い時の貧乏生活は(私も体験済みですが)案外楽しいのです。なぜなら若さにプラスして、何よりも将来に夢があるからです。お金持ちになるという夢が!(いや、夢と言うより、もはや予定と呼ぶべきだと私は思う)

今年成人式を迎えられた若い皆様に、以上の人生戦略を私は強くお勧め申し上げます。それは確実にあなたご自身の未来を変え(→※注2)さらにはあなたの未来の子孫達の運命をも変える可能性を秘めた、希望に満ちた輝かしい第一歩になることと私は確信いたします。

(文: UEDA / 挿絵:αβγ)

※注1)2025年現在、すでに高齢世帯の約4分の1が貧困世帯です。そしてこの貧困世帯の割合は今後さらに増え続けることが確実視されています。

※注2)二十代で1千万円オーバーの株式ポジションを築き上げられた人は、生涯の中で金融資産額が1億円を越える( = 富裕層になる)可能性が極めて高いです。てか、今後よっぽどとんでもないヘマでも仕出かさない限り、間違いなく富裕層になります。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP