第17回「お金がなかなか貯まらない」と思う人へ


「お金がなかなか貯まらない」と思う人にお伝えしたいことがあります。それは、富の原理原則は4千年前の古代バビロニアの時代から今まで、全く変わっていないという現実です。

4千年前から現在に至るまで、そして恐らく4千年後の未来までも変わらないであろう永久不変の富の第一の教えを以下にお伝えいたしましょう!それは、ジョージ・S・クレイソン著『バビロンの大富豪』の登場人物、年老いた金貸しのアルガミシュが語った(物凄く重要な)教えです。

稼いだものはすべて、

その一部を自分のものとして取っておく

その一部とは、例えば10分の1でも構いません。もしも手取りが20万円なら、そこから10分の1を取り除けた18万円を自分の真の手取りだと固く心に思い定めるのです。そして2万円は永久に自分の宝物として取って置くのです。永久の宝物。そうです。この2万円は、言わばあなたの永久に使わない貯金箱に入れるのです。

旅行に行きたいなら、真の手取り18万円の中から旅行費用を積み立てるのです。趣味も18万円の中から賄うのです。自分の生活のすべてを、この18万円の中で何とかするのです。最初は思い切りが必要かも知れません。しかし決心する勇気を持てたなら、そして実際に実行できたなら、やがてあなたはある奇妙な事実に気づきます。今まで生活するのに月20万円は絶対に必要だと思い込んでいたのに、案外18万円でも大して不自由を感じないし、はっきり言って生活の質にほとんど変化が感じられないという驚くべき事実に!

さて、さらにもうひとつ、お気づきになりましたか? この永久に使わない貯金箱の中身のお金は(あなたがご自分で決めたルールを破らない限り)永久に増え続ける運命にあるという事実を。歩みの速い遅いはあったとしても、永久に使わない貯金箱を作った瞬間、あなたの将来の運命もまた変わるのです。とは言え、あなたは次のように思うかも知れません。

「永久に使わないのなら、何のために貯金するの?」

あなたがお金持ちになるためです。貧乏からお金持ちになれた人々は、ひとりの例外もなくこの永久に使わない貯金箱を作る決心を人生の早い時期にできた人々です。永久に使わない貯金箱のお金は、あなたの大切な運用原資になります。つまり日本昔話に出てくるような、あなたのための『小判を永久に尽きることなく吐き出し続ける魔法の壺』になるのです。外国の童話に出てくる『金の玉子を永遠に産み続ける魔法のガチョウ』になるのです。

具体的アクションとして断然お勧めなのは、やはり絶対『給料天引き貯金』です。もちろん本当は積立投資がお勧めです。しかし「お金がなかなか貯まらない」という人はかなり初歩的なステージでつまずいている人なので、投資よりもそれ以前の、年老いた金貸しのアルガミシュが指し示した『富の第一の教え』を、まずは実行するほうが先のような気がします。

運用原資を築き上げて、将来運用によって富を産み出す道を模索しない限り、一生ラットレース(生きるために働き続けざるを得ない状態)から逃れられません。まずは第一歩を踏み出す勇気を、今持ってください!今日があなたの一番若い日なのですから。

(文: UEDA / 挿絵:αβγ)


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