私が本当の投資に目覚め、言わばさとり(?)をついに獲得したのは、おそらく2019年12月から2020年1月にかけての時期です。
きっかけとなる最初の啓示は、ネット上でウォーレン・バフェット氏の遺言書なるものの次の一節に巡り合ったことです。
ウォーレン・バフェット氏の遺言
『私の妻に遺贈する遺産は、その9割をS&P500に連動するなるべく手数料の安い ETF(おそらく VOO と思われる)にし、残り1割を米短期国債にすること』
投資の神様とも称される彼の、しかも遺言ということで、私はとりわけ強い印象を持ちました。
さらに第二の啓示は、たまたま自分の楽天証券の口座内の資産一覧をゆっくり見ていた時にやって来ました。
ここで少し話は横道に逸れます!私には奇妙な習慣があります。それはいかなる投資対象であろうが、もしも見限って損切りして売り払ってしまう場合でも、必ず最小単位すなわち1株は残しておくという習慣です。これは自分がくだした決断を、後々未来の自分が評価できるようにしておきたい!という無意識の働きだったかも知れません。
話を元に戻します。私がたまたま自分の楽天証券口座内の資産の一覧をゆっくり見ていた時、ある極めて重大なことに気づいたのです!
かつて自分が見限って損切りして(私の奇妙な習慣によって)1株だけ残しておいた株が、ことごとくプラスになっており、しかもそのパフォーマンスが、ことごとくプラス100%をゆうに越えていたのを目の当たりにしたのです!
つまり、つまり、つまり、私は今まで「買い」で失敗したことなどただの一度も無かったのです!私の失敗は常に「売り」によってのみもたらされて来た!つまり私は売りさえしなければ、百戦全勝(言うても銘柄はいずれも日経平均およびTOPIX連動と、それぞれの2倍レバレッジ)だったことに気づいたのです!
この時私は、一度買ったら二度と売らないことの重要性、どんなに酷い下落に遭っても我慢して放置し続けることの重要性を心底思い知りました。
さらにさらに第三の啓示として、ジェレミー・シーゲル氏著作の「株式投資」にある過去210年間(当時)におよぶ超長期チャートに直面したことです。
まさに稲妻に打たれた気分でした。なぜ?なぜ?なぜ?なぜ私はもっと早く気づかなかったのか?
私は2020年1月後半から2月初めにかけて、ゴールド以外の全ての金融資産を使って VOO(S&P500に連動する ETF)を全力買いしました。さらに持っているゴールドのうち1kgバー2本を売って、それで得た資金も全額 VOO に注ぎ込みました!
投資額が大きいので、投資が完了してものの二週間後ほど(2月中頃)には含み益が数百万円に達したのを覚えています。まさに天にも昇る気持ちでした。
そして、、、運命の2020年2月20日木曜日が近づきます。
つづく
(文: UEDA / 挿絵: KATO )
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