第3回「優れた投資家」の定義

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私が考える「優れた投資家」の定義とは

『 自分の全機動資産(金融資産 + ゴールドなど換金性の高い現物資産)を、S&P500のパフォーマンスとほぼ同じか、それ以上で運用できている投資家 』

です。

したがって、自分の全機動資産のほとんどをS&P500連動で運用できている人々はみんな優れた投資家ということになります。という事は、優れた投資家になるのに必ずしも賢さは必要ないという事になります。(愚か者であり続けることや、臆病者であり続けることは辞める必要がありますが)

たとえば、仮にある人が個別株からなるポートフォリオを持っていて、そのパフォーマンスがS&P500の実に2倍(これはかのウォーレン・バフェットにも迫る超絶ハイ・パフォーマンス)だったとします。このポートフォリオを持つこの人はきっと途轍もなく賢い人に違いないと思います。

しかしこの人の全ての機動資産に占めるそのポートフォリオの比率が仮にもし3分の1であり、残り全てが仮に銀行預金だったとしたなら、全機動資産トータルのパフォーマンスは、計算上S&P500のパフォーマンスの3分の2に留まります。(2倍 × 3分の1)したがって、彼は凄まじく賢いかもですが(私が考える)優れた投資家の定義からは残念ながら外れてしまいます。

知識はもちろん大切です。頭もそりゃあ賢いに越したことはありません。しかし資産形成の成功に一番大きな影響を与えるのは、知識や賢さ以上にメンタルでありマインドなのです。敢えて百分率で表現するなら知識と賢さが2%、メンタルとマインドが98%だ!と私は思っています。

(文: UEDA / 挿絵:αβγ)


“第3回「優れた投資家」の定義” への2件のフィードバック

  1. カトちゃんのアバター
    カトちゃん

    「”知識と賢さが2%、メンタルとマインドが98%” という比率、ものすごく考えさせられますね。確かに、どれだけ優れた投資戦略を持っていても、メンタルが弱ければ実行できないし、耐えられない。市場の上下動に振り回されず、一貫して合理的な行動を取れる人こそが真に”優れた投資家” だという考えに大賛成です!」

    1. okanetotoushinotetsugakuのアバター

      ありがとうございます!私は世の中の大多数の普通の人々に「あなたにだって勝てる可能性がバッチリあるのですよ!」という事実に気づいて欲しいと思うのです!

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